定植後の土壌改良で増収する方法 / アスパラガス栽培

 
収量が増えない要因は様々あると思いますが、根が張れる環境にする事は増収させる為に必要不可欠な条件です。
 
この記事では、定植後に行う土づくりを紹介していきます。
 

お悩み解決ポイント
・定植前にしっかり土づくりができなかった。
・収量を増やすための方法や改善策を探している。

 

根の張れない要因を見つけよう

 
アスパラガスは貯蔵根に蓄えられた養分で芽を出します。貯蔵根が根を広げていける空間や環境がなければ蓄えられる養分が限られてしまい、萌芽量を増やすことができません。

根の張れていない圃場の代表的な要因

1、土が硬い
硬度計で計測値25mm以上の硬い土では根がうまく張れない。
 
2、小石が多い
石に根を張ることがでないので、多ければ多いほど根の張れる面積は減る。
 
3、排水不良
雨が降ると地下水位が上がってしまうような圃場では地下水位の所までの限定された空間でしか根を張れなくなる。
 
4、下層部のPHや成分の偏り
上記以外にも上層部が適切に土壌改良されていたとしても、下層部が適切な土壌条件になっていなければ生育不良になる事もある。
 

根の張れる圃場に改善しよう

 
『根の張れる範囲はどれくらい必要なのか』『どのような状態だと根が張れるのか。』について、基礎的な内容はこちらの記事に書いていますのでご覧ください。

理想の土づくり(定植前編)/ アスパラガス栽培

 
ここからは、定植後でも可能な根域を確保する方法を紹介していきます。
 

排水不良を改善する

圃場の排水不良や地下水位が高くなってしまう理由は、地下部分である土壌に問題がない場合もあります。
まず簡単に改善できる事を確認していきましょう。
 
・雨や大雨が降った時、他の場所から圃場に水が流入してきていないか。
・雨が降ると圃場に水溜まりができるか。

 
水が流入してきている場合は、できるだけ圃場に入ってこないように対策をしましょう。
流入してくる水を止めるのが難しい場合や、圃場に水が溜まる場合は、明渠を掘って圃場外に流れるようにします。
地表の水が土壌に浸透する前に排出してしまうのが秘訣です。
 
・地下水位は高くないか。
・土壌が黒っぽくなっていて酸素不足の土ではないか。

 
明渠を設けても地下水位が高い場合や、土壌が酸素不足になっている場合は灌水量が多い可能性もあります。灌水量は下層部の状況を確認しながら行いましょう。
穴掘り機(スパイラルボーラー)で条件の違う数か所に穴を掘って土の状況を見ながら灌水を行うのが適切です。
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明渠を掘り、灌水量が適切なのにもかかわらず地下水位が高いようであれば、畝の横の通路など可能な場所に暗渠を設置する事を検討した方が良いかもしれません。
 

小石を減らす

申し訳ありません。これに対する簡単な対策方法を見つけられませんでした。
小石が多い圃場で農作物を栽培するのはおすすめできません。
 
本格的に改善するのであれば、パワーショベルのバケットアタッチメントでスケルトンバケットというふるいをできるものがあります。
プロ仕様!強化型スケルトンふるいバケット
 
大掛かりに土壌改良を行っている人が1000万くらいするという大型のふるい機を使っているのを見たことがあります。
やろうと思えばやる方法はありそうですが、畑の小石の除去にはコスパが悪すぎると思います。
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土壌成分と土の硬度を改善する

土の硬さだけを改善するのであれば空気式土壌改良機(商品名:ダガー)というものがありますが、硬度と土壌成分の改善をまとめてやってしまうのをオススメします。
アスパラガスの好むPHは6~6.5といわれています。表層は適性でも30~40㎝の下層ではPHが異なる場合も多いようなので確認しておきましょう。
表層ではリン酸過剰と診断される圃場も多いようですが、下層はリン酸不足になりやすいといわれています。
 
私がオススメするのは有機物・必要な成分の肥料・土壌改良剤を散布して撹拌しながら天地返しを行って地下部の土壌を改良してしまう方法です。
土壌改良の項目と改善方法は、先にも紹介した関連記事をご参照ください。

理想の土づくり(定植前編)/ アスパラガス栽培

 
深さは地下40~50㎝くらいまでは改良したいところ。余程の体力と時間が余っていない限り、機械を使って深耕する方が良いと思われます。
定植後でも使用できる機材は、トレンチャーや小型のパワーショベルなどがあります。
通路幅が70~80㎝ほどあればマイクロショベルを使うことができます。
パワーショベルは小さいものでも購入すると100万円前後必要になりますし、メンテナンスも自分でしなければいけません。年に数回作業をする程度であればレンタルがオススメです。レンタル費用は、一日1万円しないくらいの料金と別途運送費で借りられます。
通路幅が狭い場合はトレンチャーであれば作業可能です。
 
トレンチャー
溝掘機 トレンチャー TRENCHER HG-TRC200 農業機械 コンベア型 【1年保証】【西濃】
 
マイクロショベル
コマツ ミニショベルシリーズ
 

まとめ

 
定植前に土壌改良を行ったとしても徐々に土壌が変化していき収量や品質が低下する可能性があります。
定植後の土壌改良によって30%増収したという事例もあるようなので定期的な土壌改良の実施をおすすめ致します。

 

参考文献

 
レベルアップのアスパラガス栽培 P49-P62
 

アスパラガス栽培を本格的に学べる本

 

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