土壌医検定とは
農業をする上で必要となる、土壌の診断と施肥改善・作物育成改善等の知識を兼ね備えた土づくりのプロを認定するものです。
3級、2級、1級とありますが、今回は筆者が受験した2級に関する内容を中心にご紹介します。
土壌医検定の勉強する価値はあるか?
結論から言うと「あると思います」。
私自身は、親元で農業を手伝いながら会社勤めしている稲とアスパラガスを育てている兼業農家です。
この二つの作物に関しては専門書を読んだり、先輩農家から学んだりとそれなりに勉強してきたつもりでした。
それでも土壌医検定での資料で学ぶ知識は、この二つの作物の中からも知らない事が多くありました。
土壌医検定を通して学ぶ事は、土壌に関する全体知識を深めると共に自身が栽培している(又は栽培しようとしている)作物に関する知識も深まると思います。
土壌医検定を受験する価値
1、資格を得られる
合格すると資格取得でき資格名が与えられます。
1級 土壌医
2級 土づくりマスター
3級 土づくりアドバイザー
資格が何かのアピールとして活用できるのであればモチベーションになりますね。
2、知識が増える
資料を購入して勉強するだけでも良いと思いますが、かなり専門的で細かい内容も多いので忙しい日常の中で勉強するのは捗りにくいはずです。
「受験するからには」と意欲を高めて時間を割く事で勉強が捗るようになると思います。
3、出会い
受験会場では、意識を同じくした仲間と出会えるかも。
4、成長
受験をきっかけにぐっと勉強に取り組む事で、新しい自分になれるかもしれません。
大人になると中々こういう経験も減ってくるので、このような普段使わない脳も刺激する事ができると仕事にもいい影響があるような気がします。
土壌医検定試験は難しい?
結論から言うと「2級は難しかった」です。
3級と1級は経験がないのでわかりませんが、2級は思っていたより難しくて驚きました。
ただ、前提条件として私自身の学習能力は平均以下だという事を付け加えておきます。
難しいポイント1、問題の内容
土壌、作物生育、肥料、病害などの全般知識や作物毎の問題が出ます。
まず、作物を栽培するのに必要な一般農家が持っている知識だけでは難しいと思います。
既出問題集を全問正解できる状態で臨みましたが、既出問題に関連する出題は感覚的ですが20~30%くらいしか出なかったように思います。
既出問題集をやり込むだけでは厳しく、最低でも既出問題集に記載されている「ポイント解説」を読み込んでいなければいけないと思います。
難しいポイント2、試験時間
試験時間は1時間で、3級は50問、2級試験は60問です。
2級の1時間で60問は、1問1分と結構なペースで進めなければいけません。
記憶していてすぐに解る問題ばかりであれば良いのですが、少し考えたり、悩んだ問題を見直したりする時間はほとんどありませんでした。
合格に向けた勉強の仕方
既出問題集をやり込むだけでは足りず、既出問題集に記載されている「ポイント解説」もしっかり読み込んで覚えておく必要があると思います。。
更に、別途参考書でもしっかり勉強しておけば間違いないと思います。
最低でも既出問題集は読みこんでおいた方が良いでしょう。
合格に向けた勉強時間
個人の能力差があると思いますが、1ヵ月以上前から1日1時間以上は必要だと思います。
過去の合格率
数年の傾向をざっくりですが、1級・2級は約30%、3級は約55%前後で推移しています。
まとめ
土壌医検定で出題範囲に入っている品目に対して出題される品目が少ないので各品目毎の土壌の診断と施肥改善・作物育成改善を覚えなくてはいけません。
それぞれ基準となる数値もあってそれも覚えなければいけません。
記憶力が必要となる試験だったと思います。
事前の勉強を含めて大変でしたが、受験して良かったと思える検定でした。
ご興味のある方は、下記の土壌医検定公式ホームページをご覧ください。
https://www.doiken.or.jp/
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