■畝幅を拡げる理由
■畝幅を決めるポイント
■畝幅の拡張作業
■まとめ
畝幅を拡げる理由
昨年、先輩農家や、秋田県農業試験場の職員の方から「畝幅を90㎝くらいに広げた方が良い」と言われました。
主な理由は、根域の確保です。
貯蔵根が多くなれば、それだけ養分が貯まるので収量は増えるという事と、株が健全になって品質が良くなる可能性があるという事でした。
親がアスパラガス栽培を始める時に、ビニールハウスなどの施設と一緒にパイプ支柱も購入してありました。規格の都合でパイプの幅は35㎝くらいです。そのため、畝幅も50~60㎝くらいになっていました。
自分なりに利点を考えると、親茎の間隔も拡がるので光合成がしやすくなる事や、風通しが良くなって斑点病などの病害の軽減に繋がるかもしれないと期待しています。
畝幅を決めるポイント
畝幅を拡げる事で栽培利用面積が増えて、品質や収量が増えるのは良く分かります。だからと言って拡げすぎるのも問題がある事に気づきました。手が届く範囲以上に畝幅を拡げてしまうと、通路の片側からだけではなく反対側からも収穫しなければいけなくなります。となると単純に移動時間は二倍必要になってしまうので、労働時間が大幅に増えてしまいます。片側から作業をできる範囲内で畝を拡げるのが重要だと思いました。
畝幅の拡張作業
支柱パイプの移動
既存の支柱パイプを抜いて、新たな位置に打ち直しました。
拡げる前
拡げた後
支柱パイプの打ち込み作業
土を盛る
この作業は、堆肥を畝に載せる時と同時に行うので後日やる予定です。
まとめ
支柱の幅を拡げた感想
今回は、パイプの幅を35㎝くらいから55㎝にしてみました。畝幅は90㎝くらいになると思います。これ以上拡げると収穫作業が大変そうなので55㎝にしました。もしかするとこれでも大変になるかもしれないので、今回は試験的に1棟だけ拡張する事にしました。
拡げてみた結果、それほど好感触が得られていないので収量が多少増えたとしても生育にいい影響が見られなければ他の畝は拡張しなくても良いかなと思うようになっています。
アスパラガス栽培の初期設計について
株間(植付け幅)、条間(通路幅)、畝数、畝幅など初期設定で色々変わってしまうなと思いました。私のビニールハウスの様に作業性を重視して通路幅を広く取った設計の場合、通常より植付け株数は3割少ない状況から始まりました。単純に一般の収量より3割減った状態でスタートしています。
今までは単収を強く意識必要だと感じました。
収量ばかり目指すのではなく、今ある環境の中でアスパラガスが育ちやすいしていましたが、作業性など労働コストとの比較も環境づくりをこれからも心掛けながら出来る事をやっていきたいと思うようになりました。
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