私は、地域の稲作勉強会で稲作を学んでいます。
一緒に稲づくりの勉強をしている中で、育苗に力を注いでいる先生や先輩の苗や稲の出来が全然違うという事に気づくようになりました。
2年続けてここまで差を見せつけられると圃場の管理だけでは覆すことのできない大きな違いが育苗にあると感じざるを得ませんでした。
という訳で、丈夫な苗を作るのに欠かせない健苗ローラーを使用する事にしました。
この記事ではメーカーの資料を参照にした情報や、先生から教えていただいた健苗ローラーについての情報をまとめました。
メーカーが紹介している健苗ローラーの効果
徒長抑制
健苗ローラーの重みで折り曲げられた苗は外的ストレスによってエチレン効果が働き、直立しようとする生理的な力によって徒長が抑制されるといわれています。
根張り増加
苗に損傷ストレスが加わると成長点部の養分濃度が高まり、養分が根に優先的に転流されるようになり根が充実するといわれています。
また、折り曲げられることによって直立に戻ろうとする側の根が伸長する効果もあるようです。
軟弱苗回避
損傷ストレスが加わる事により抵抗力が働いて茎葉にも硬さがでてくるそうです。
引用・参照元:健苗ローラーKBR-15W|製品紹介|株式会社美善
使用している農家が感じた効果
茎が太くなり、葉幅が拡がる
健苗ローラーを使用するようになってからの苗は、茎の太さと葉幅の広さが使用する以前と全然違うと言います。
健苗ローラーの使い方
メーカーが紹介している使い方
1回目
ベタ張りのビニールを取り除いて数日後。葉齢1.2葉、草丈4㎝くらいの時期。
2回目
硬化期直後の葉齢1.4~1.5葉、草丈6~7㎝くらいの時期。
追肥や薬剤は前日に散布し1回目とは逆方向に折り曲げる。
3回目
葉齢1.8~2葉、草丈10㎝くらいの時期。
2回目とは逆方向に折り曲げる。
先輩農家がオススメする健苗ローラーの使い方
実施する期間
2枚目の葉が出てくる頃から田植えまでの期間(約2.5葉)。
※プール育苗の場合は水を張ってからはやれなくなるので、2枚目の葉が出てから水を張るまでの期間になります。
実施する頻度
1日置きに実施、折り曲げる向きは交互に行う。
毎日やっていた時もあったようですが、1日おきに行っても効果が確認できているので最近では隔日で行うようになったそうです。
実施するタイミング
タイミングは朝がベスト。
朝露は落とした方が良いのと反対に、夕方の露は落とさない方が良いので朝に行うのが良いそうです。
まとめ
私自身健苗ローラーの使用を決断したのは、田植え後に毎月行う生育調査をしていて茎が太くて硬いと感じる稲を育てている方々は健苗ローラーを使っていたからです。
茎の太さや硬さに与える影響は大きいと感じています。
実際に使ってみて自分が育てる苗がどう変わるのか楽しみです。
実際に使用した感想(追記)
この記事を書いた後、健苗ローラーを使用して苗を育てました。
健苗ローラーだけの効果なのかは分かりませんが、前年に比べて強くて硬い茎に育ちました。
良い苗に育つとその後の管理も楽に進むので今後も使用していこうと思っています。
製品紹介
28年に及ぶ信頼と実績、改良を重ねた元祖健苗ローラー
健苗ローラー KBR-15W 美善
苗箱に合わせた効率的な製品規格が魅力
育苗ローラー IR-W1250 啓文社
女性でも扱いやすい軽量の製品
育苗ローラー ミニ IR-W750 啓文社
市販されている健苗ローラーの性能や価格を比較しました。
情報参照・引用元メーカーホームページ:株式会社美善
健苗ローラーを使用している様子
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