農業を始める前にやれること

農業を始める前に試してほしい事

 

私は、アスパラガス栽培を始めて2年目の農家です。

現在は、義親の農業を手伝いながら水稲栽培の勉強をしたり、自分に合う作物を探そうと毎年色々な作物を試作しています。

まだまだ駆け出しの私ですが、自分が農業を始める前にやって良かったことを経験の中からお伝えしたいと思います。

 

1、家庭菜園で年間30品目くらい栽培してみる。

私は、農家になる前に首都圏で貸し農園・市民農園事業を行っていた経験があります。

お客様に作物の栽培に必要な「農地・農具・栽培指導」を行っていました。

ある農園では栽培計画から種苗まですべて提供することもありました。

その農園ではお客様に春秋合わせて年間30品目以上の作物を栽培できるようにしていました。

実際に栽培してみると作物によって作業や工程が違い、手のかかり方、手入れの仕方が本当に様々。自分に合う作物が見つけやすくなるはずです。

 

 

2、メルカリなどのインターネットショップで何かを売ってみる。

もし経験がなければ、どんな物でもいいのでインターネットショップで売ってみるのをオススメします 。

私は、農家1年目に畑で採取したヨモギやクマザサを乾燥させて細かく刻んだものをメルカリに出品して「乾燥ヨモギ」「乾燥クマザサ」をよもぎ蒸しやお風呂用として出品し30回ほど取引しました。(飲食用の加工品は販売許可が必要になるのでご注意ください。)

実際に販売してみると分かるのですが、商品の規格(量)、梱包資材の選定、価格設定、商品名・紹介分の作成、送料の調査、お届け日数、宅配業者選定など、販売する過程で課題が出てくるので「物を売る」といういい勉強になります。

それが作物栽培を栽培する際の規格に反映されたり、農作物の販売ルートを考える良い材料にもなる事でしょう。

 

 

農業を始める前に知っておいてほしい事

 

お金について

農業を始める人の多くは、起業という形になるのではないでしょうか。 新しい業種になるので栽培技術について学ぶのはもちろんの事、サラリーマンから転職する方には特にお金について、起業する事についても学んでおく事をオススメします。

現在、私はアルバイトをしながら義親の農業を継ぐべくアスパラガス部門のお手伝いをさせてもらっています。

栽培技術は先輩方に学びながら、来年からは水稲栽培を学びに研修にも行く予定です。

ですが、将来専業するにあたり一番勉強しているのはお金の勉強です。有益な情報を発信してくださっている方々の本や動画を観て学んでいます。

最近は少しずつ頭が柔軟になってきた実感があります。

このままいけば自分に合ったより良いビジネスモデルを見つけられると確信しています。

 

 

事業継続に必要な事

農業は成長産業ではありません。就農者も一時期伸びていましたがここ数年は減少傾向にあるようです。どの事業にも言えると思いますが新規就農して数年で離農する方も多くいるようです。

農業にとって特に続けるのに必要だと思う事を挙げてみます。

・技術指導してくれる先輩農家を見つける。

・自分に合う形(場所・作物・売り方)を見つける。

・優良な資産(田畑・農機具・倉庫・作業場所等)を確保する。

 

 

私が感じる農業の魅力

 

農業は扱う作物によって作業する季節、時間、身体の使い方、あらゆる面で変わります。

就農後でも自分に合った作物に変えたり、栽培する作物を組み合わせることもできます。

自分に合わせて調整できるのが魅力の一つです。農作業が好きなのであればひたすら栽培に専念する事もできるし、私のように人とも関わりたい人であれば直接販売したり、調理が好きであれば加工して販売する事もできます。

法律に守られていることもあって、それほど大きな変化して来なかったこの業界は、何れ大きな変革を迎える事になると思います。その時に現場に居合わせたいし、生きる為に必要不可欠な分野なのでいつかまた価値が再認識される日がくると思っています。

まだ始めたばかりなので言葉にできない魅力も多くあります。大変だけど続けたい。色々挑戦してみたい。そう思える仕事です。

 

 

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