場所選びは重要
アスパラガスは順調にいけば、定植してから20年以上続けて栽培する事が可能な作物です。
半促成栽培に使用するビニールハウスの設置は資金的に大きな投資になります。
栽培を始めてからでは変更することのできない「場所選び」は、慎重に進める必要があります。
私の失敗
私の住んでいるところは、日本海に面していて冬はとても風が強い地域です。
ビニールハウスを建てる際、この強風が心配だったので裏には小さな山があり風よけの多い場所を選びました。
苗が植えられ、ビニールハウスが建ち、夏が過ぎたころ奥の十数本の株だけ斑点病にかかりました。
少しずつ奥から手前にうつってきます。
そもそも奥の方の株は手前の株よりも茎も細め少し弱々しいままです。
原因を調べるため観察していると奥の株は朝と夕方の数時間しか日が当たっていませんでした。
南側に山があるので日中は日陰になってしまっていたのです。
夏は日が高いので日陰になるのは十数本ですが、春と秋は日が低いので日陰の範囲が広がっていました。
日陰になる場所がある問題点は、日陰の株が元気に育たず収量が多くない事だけでなく、そこから発生した病気が全体に感染してしまう事です。
また、ビニールハウス内の温度管理をするにも日当と日陰のどちらに合わせてもどちらかに悪影響が出てしまいます。
日陰にビニールハウスを建てるメリットはなさそうです。
場所を選ぶ条件
栽培期間中、灌水用の水をしっかり確保できる場所。
アスパラガスを多収する為に灌水はとても重要です。栽培期間中は毎日の様に灌水します。多い時は1日に数回灌水する事もあります。
排水性の良い場所
アスパラガスは水を好みますが、水捌けが悪いと生育が良くありません。排水性の良い場所で、水を多くかけることが多収に繋がります。
日陰にならない場所
先に説明しましたが、日陰になる場所で栽培すると茎は細く収量も多くありません。また、病気の発生の可能性が高まります。
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