秋田県の『サキホコレ』、どんなお米?発売はいつ?特徴は?

 
秋田県で「食味でコシヒカリを超える」という壮大なコンセプトで開発された「秋系821」「サキホコレ」と命名されました。
秋田のお米と言えば「あきたこまち」を思い浮かべる方も多いはずです。
あきたこまちコシヒカリをも超えようと開発されたこの新品種について調べたのでご紹介します。
 
 

記事の内容
・サキホコレはいつから食べられる?
・サキホコレとはどんな品種?
・サキホコレの食味は?

 

いつから食べられる?

 

2020年の秋からイベントや一部の店舗で食べられます。

イベント、キャンペーン、販売店などの情報はこちら
サキホコレ|ごはんのふるさと秋田へ
 

2022年に市場への流通を予定しています。

2022年の秋にはご自宅でも食べられるようになりそうです。

 
 
秋田魁新報社電子版 2020年11月28日 掲載の記事から引用
 
『2022年度に市場デビューする秋田県新品種米「サキホコレ」を味わってもらうキャンペーンが28日、県内外で始まった。今年試験栽培したサキホコレを使い、宿泊施設が食事を提供したり、米穀店やスーパーがサンプル米を配布したりする。キャンペーンは来月まで。
県の東京アンテナショップ「あきた美彩館」(港区)は来月13日まで、ランチタイムに提供する御膳や丼など約10のメニューのご飯を、通常のあきたこまちからサキホコレに切り替える。』
 
とあるように2020年からすでに様々なキャンペーンで提供されているので2021年も食べられる機会が増えていくのかもしれません。
 
 

どんな品種なの?

 
サキホコレ(秋系821)の母は中部132号で、父はつぶぞろい(秋田97号)です。
まず、父母の特徴から見て行きましょう。
 

父方の特性

つぶぞろいは、母がめんこいなで父がちゅらひかりです。
粒が大きくしっかりとした食感が特徴的で粘り、味、香りのバランス良い品種といわれています。
 

母方の特性

中部132号は、母がみねはるかで父がひとめぼれです。
母であるみねはるかの食味について有力情報は得られませんでしたが、いもち病の耐性が強い品種のようです。
父のひとめぼれつぶぞろいと同じく粘り、味、香りなどのバランスの良い品種です。
 

父母の系統から見えてくるもの

父であるつぶぞろいは母方、父方両方の祖母がひとめぼれです。
サキホコレから見ると、母方の祖父がひとめぼれで、父方の曾祖母共にひとめぼれという事になります。ひとめぼれの影響が色濃いことが分かってきます。
 
文字だと分かりにくいので系統を図にしました。

 
余談ですが、ひとめぼれの母はコシヒカリなのですが、父の初星の母もコシヒカリです。
ひとめぼれから見ると、父はお兄さんでもあるという、人間では考えられない世界なのでした。
 

どんな食味だろう?

 
「系譜から」「栽培環境から」という二つの視点で食味を探っていきます。
 

系統から見た食味

系譜から考えると食味はもっちり系でバランスが良くしっかりとした食感になると予想されます。
私が稲作を教えていただいている米作りの師匠も試食したそうで「今まで食べた中では雪若丸に近かった」と言っていました。
雪若丸はお米屋が公開している食味チャートなどではもっちり・硬めとされています。ただし、サキホコレの系譜に大きく反映されていると思われるつぶぞろいひとめぼれは食味チャートではもっちり・柔らかめと判断されていることが多くみられます。
その他試食した方々の記事を参考にすると、もっちり系である事は間違いなさそうです。
柔らかめなのか、硬めなのか、果たしてどちらなのでしょうか。
お米屋さんが公開している食味チャートでは、もっちり↔あっさり・柔らかめ↔硬めという基準で判断されているのが多く見受けられますが、半世紀米作りをしている義父は「もっちりとあっさりはあるが、柔らかさは炊くときの水加減でも左右されるから一概に言えない」と言っております。
それらを総合して考えると雪若丸のようにもっちり・硬めと判断されるか、食味チャート上でもっちり・柔らかめとなっていたとしてもつぶぞろいのように粒の食感がしっかりあるお米になるのではないかと思います。きっとおにぎりにしても美味しいお米になる事でしょう。
 

栽培環境から見た食味

サキホコレは秋田県全域で栽培されるわけではなく、作付け推奨地域というものが設定されています。食味を低下させないよう登熟気温に対する一定の条件を設定し、それを確保できる地域で栽培可能となっています。更に、推奨地域のすべての水田で栽培できるわけではなく、日照や水利条件などの栽培する圃場も審査されているようです。
最近では、食味にはタンパク質の含有量が影響するといわれていて、タンパク質が多いと食味が落ちるとされています。栽培する農家も審査対象になっており、生産したお米の一等米比率が一定の基準以上で、玄米タンパク質含有が一定以下でなければ栽培を認められないようになっています。
山形県のブランド米つや姫も食味が良いと評判になっていますが、栽培環境を整えるために肥料の条件などが設定されています。サキホコレも同様に栽培環境の制限をしている事からつや姫に肩を並べられるようなお米にしようという秋田県の期待と意気込みが感じられます。
 
 
 
 
参考サイト
秋田のお米|全農秋田本部
サキホコレについて|ごはんのふるさと秋田へ
水稲新品種「秋系821」に係る作付推奨地域等の決定について|秋田県公式サイト
農研機構|イネ品種・特性データベース

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