いくつかの点を注意するとより一層アスパラガスを美味しく食べる事ができます。
農家の視点からアスパラガスを美味しく食べる方法を紹介します。
■ アスパラガスを品種で選ぶには
■ 品質・鮮度の良いアスパラガスを見つける
■ アスパラガスの旬はいつなのか
■ まとめ
鮮度の良いアスパラガスの入手先
アスパラは採れたてが一番美味しい、鮮度が重要な野菜の一つです。
アスパラ以外にも鮮度が重要な作物はトウモロコシや枝豆などがあります。
鮮度の良いアスパラガスの入手先
1、自家菜園で収穫
2、農産物直売所で購入
3、農家直送の通販で購入
4、スーパーマーケット・八百屋で購入
鮮度の良いものが手に入る可能性が高い順に並べました。
店舗毎に陳列期間や商品の回転頻度が異なる事も考慮してください。
自家菜園で収穫する
間違いなく一番鮮度が良いのは自分で栽培し収穫する方法でしょう。
庭や畑、プランターなどでも育てることができます。
1株だけでは少量過ぎて料理するのが難しくなるので少なくても3株くらい、出来れば5株~10株くらいあると楽しめると思います。
農産物直売所で購入する
店舗毎に陳列期間や頻度が変わると思いますが、陳列当日に購入できれば収穫後からかなり早いタイミングで手に入れる事ができます。
店舗で購入する場合は陳列中の保存方法と保存期間は特に注目しなければいけないポイントです。
農家直送の通販で購入する
農家から直接家に届く通販サービスが増えました。ECサイトなどで農家と直接コミュニケーションを取って購入できるサービスも増えています。
大抵の農家は、採れたてを発送してくれているはずです。基本的に市場を通した流通よりも早く手元に届くはずです。
輸送時間を長くしないように、関東以北、関西以南など自分に住む場所に合わせて購入先を選ぶのがオススメです。
スーパーマーケット・八百屋で購入する
産地から市場を経由して店舗に並びます。
輸送時間は農家直送の通販と差は少ないものの管理体制から考えると農家直送よりは鮮度を維持しにくいと考えられます。
購入する場合は、陳列中の保存方法と保存期間は特に注目しなければいけないポイントです。
アスパラガスを品種で選ぶには
市場の流通では品種を識別していない事もあってアスパラガスの品種は注目されていないと思います。品種を識別していない作物は他にもミニトマト、キュウリ、ニンジン等挙げればたくさん出てきます。
より深く追求してアスパラガスを食べたいという場合は、農産物直売や通販で探すと品種を明記している事もあるので珍しい品種のアスパラガスを見つける事ができるかもしれません。
自分で栽培すればグリーンアスパラガスだけでなく紫アスパラガスを選ぶことができたり、ホワイトアスパラガスに挑戦することもできます。
グリーンアスパラガス
日本で人気の定番のアスパラガスです。国産ではウェルカムやガリバーといった品種が多く栽培されています。
最近では「さぬきのめざめ」という品種がブランドとして有名になっています。
ホワイトアスパラガス
品種はグリーンアスパラガスと同じで、光を当てずに育てて収穫したものがホワイトアスパラガスです。
グリーンアスパラガスに比べて苦みがあり、ヨーロッパではその苦みが旬の味として好まれているようです。
パープルアスパラガス
グリーンアスパラガスと別の品種です。グリーンアスパラガスより甘味が強いとも言われています。
生産量も生産者も多くないので購入できるのは農産物直売所やネット通販等です。
綺麗な紫が魅力的ですが茹でると何とも言えないモスグリーンになってしまうので生で利用するのがオススメです。
品種はパープルウェルカム、パープルタワー、バーガンディーなどがあります。
品質・鮮度の良いアスパラガスを見つける
品質や見た目が良ければ美味しいのか?と問われると「自分の味覚では分からない」というのが正直な感想です。
ただ、品質が良いものは生育環境が良く健康的に育っていると言えると思うので注目しても良いのかなと思います。
アスパラガスを購入する際に見るポイントは、穂先、茎、切り口です。結局全体じゃないかという話ですが、見るポイントを紹介します。
穂先の状態
農家直送の通販や直売所では規格外品の流通も多いので穂先が開いているものも多いと思います。
穂先の開きで味の違いは感じたことはありませんが、穂先の開きは生育環境に影響しているので穂先が締まっている方が生育環境が良い可能性が高い(気温や株の健康状態、灌水量等の影響を受ける)と言えます。
農家から直接購入する際は穂先の開きをそれほど気にしなくて良いと思います。
市場では穂先が締まったものが規格になっていて、スーパーマーケットや八百屋など市場を通した店舗で購入する際に穂先が開いているのは鮮度の低下が原因の現れなのであまりお勧めできません。(農産物直売所ではどちらの要因か判定しにくい)
茎の状態
茎に傷や小さな斑点、変色等があれば生育不良や病害の可能性が高いと言えます。国産ではあまり見られませんが、外国産のアスパラによく見られます。個人的にはこういった農産物はお勧めできません。
切り口の状態
鮮度を把握するにはこれが一番重要です。
こうだったらこうというような基準を設ける事はできませんが、切り口を見ると乾燥状態が分かります。
切り口を見てから購入し食べてみる事を繰り返していくと、自分なりに善し悪しの基準ができてくると思います。
アスパラガスの旬はいつなのか
アスパラガスの栽培方法は、露地栽培・半促成栽培(ビニールハウス)・促成栽培(加温ビニールハウス)と3つに分かれています。
それぞれの栽培方法で旬の季節が変わります。また栽培地域でも収穫開始時期が異なるので旬が変わってしまいます。
ビニールハウス栽培
ビニールハウスで栽培されたものは九州方面から始まり、徐々に北上していきます。
詳しくは分かりませんが、1月、2月くらいから出荷が開始されると思います。徐々に北上していき、秋田県では3月末から採れ始め4月頃が旬になります。
露地栽培
露地栽培は、北海道を中心に長野県や東北各地など主に寒い地域で行われています。秋田県での旬は5月頃です。
促成栽培
ごめんなさい。この件に関しても勉強不足なのですが、冬が旬だったと思います。12月や1月くらいではないでしょうか。
品質が低下する時期
アスパラの生育適温は25℃くらいといわれていて夏になると高温障害を受ける事があります。
東北や北海道産は高温障害を受けにくく夏でも品質が良いと市場からも評価を受けています。
夏のアスパラは品質は低下するものの生育が旺盛で収量が多く採れるので価格が大きく下がります。
たくさん食べたいという方は夏のアスパラも狙い目になるかもしれません。
まとめ
思いっきり個人の感想ですが、アスパラは成長が早いものと太いものは瑞々しく、成長が遅いものや細いものは味が濃いと感じます。
成長の早さは産地や栽培方法で変わるのでいつとは言えませんが、秋田県産であれば3月・4月・5月・9月くらいが味の濃くて美味しい時期だと思います。
また、露地栽培の方がビニールハウス栽培よりも成長が遅く味が濃い傾向にあると思います。
といった感じで購入先、購入する時期、購入する物で味の違いがあると思うので色々と試してお好みのアスパラガスを見つけていただければと思います。
美味しいアスパラガスに出会って今後もたくさん食べてくだされば嬉しく思います。
何か質問があれば気軽にコメントしてください。
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