籾殻の使い道は?農家がオススメする籾殻の利用方法4選【体験談】

 
こんにちは、私はお米とアスパラガスを栽培している農家です。
 
米農家では、毎年出る籾殻の処分に困っている農家さんもいると思います。
 
私のところでもたくさんの籾殻が出るので色々な使い方をして活用するようにしています。
 
個人的には、魅力的な資材でまだまだ活用方法に可能性を秘めているのではないかと期待しています。
 
というわけで実際に使用している方法をご紹介していきます。
 
 

記事の内容

■ 堆肥資材として活用
 
■土壌改良材として活用
 
■ 暗渠資材として活用
 
■ 防草資材として活用
 
■ まとめ

 
 

堆肥資材として活用

 
私がアスパラガス栽培をしている圃場では毎年大量の堆肥を畝の上に投入しています。
 
私の圃場では、毎年1反あたり約8tの牛糞堆肥を投入しています。
 
主な役割は肥効としての役割ですが、畝の上に乗せる事で雑草抑制、地表の乾燥防止などの副次効果もあります。
 
その牛糞堆肥を作っている畜産農家さんへ余った籾殻を提供しています。
 
畜産農家さんの所では牛舎の敷材に活用されたり、牛糞をたい肥にする際に水分量が多過ぎた時に籾殻を混ぜて発酵しやすい水分量に調整する資材として活用されているようです。
 
そして籾殻牛糞堆肥となって戻ってきています。
 
籾殻牛糞堆肥は、ふわっとしていて、サラサラになりやすく扱いやすい堆肥なので気に入っています。
 

 
 

土壌改良剤としての活用

 

そのまま使用する

籾殻は肥料成分はほとんどなく、分解がとても遅いのでそのまま使っても作物に影響を与える事はありません。
 
籾殻を土に混ぜ込むと通気性が良くなりフカフカの土になります。
 
もう一つ魅力は、保水性です。
 
新品の籾殻は、めちゃくちゃ硬く、思いっきり水を弾きますが、時間が経って水を吸い込みだすとかなりの保水力が出ます。
 
保水性と水捌けの良い土壌を好む作物を育てる場合にかなり良い資材だと思います。
 

くん炭にして使用する

なるべく無酸素の状態で蒸し焼きにし籾殻を炭化させたものを燻炭というようです。
 
くん炭は、籾殻のままの時と同じく土壌改良材といて主に使用されます。
 
炭化させたことによりアルカリ資材として酸性の中和に使う事もできます。
 
炭化する事で目に見えない小さな穴ができているので、土に混ぜ合わせたり、堆肥づくりの資材と混ぜ合わせた際に微生物の住処となるので土壌改良の効果もより期待できます。
 
炭化して黒くなった燻炭は太陽熱の吸収が高くなっているので、雪国では畑などで融雪剤としても使われているようです。
 
くん炭器を使って自分で作る事もできますが、以下の点にご注意ください。

くん炭づくりの注意点
くん炭器を使用して籾殻を燃やす事は法的に問題はないようです。ただ、火災とまぎらわしい行為として管轄の消防署への届け出が必要です。経験上、管轄の消防署によって判断や対応が異なっているようなので、よく相談した上で実施する事をお勧めします。
また、火災と誤解され通報された場合や苦情があった場合は、警察署や消防署が出動せざるを得なくなります。なるべくそうならないよう近隣への配慮もしながら実施する事をお勧め致します。
 

暗渠資材として活用

 
籾殻は暗渠の設置にも活用できます。
 
ビニールハウスを建てる際、業者さんに暗渠工事をしてもらいましたが、その時にも暗渠管の周りに籾殻を敷設してから土を埋戻していました。
 
使われている理由は籾殻は、微生物に分解されるスピードが遅く長く原形を留めている事や、水捌けが良い事などが考えられます。
 
アスパラガスを栽培している圃場は、暗渠管を入れてもらったのにも関わらずとても水捌けが悪かったので、後々追加の暗渠工事を自分でしました。
 
ここでも籾殻を使用しました。
 
ビニールハウス内の通路の下を掘って硬盤を破壊しつつ籾殻を敷き、土を埋め戻すという作業を行いました。
 

 
結果、かなり水捌けが良くなりました。
 
とはいっても、いくつかの排水対策の一つだったのでこれだけの効果ではないと思いますが有効な方法だったと思います。
 
 

籾殻埋設の注意点
2年くらい経つと腐食が進んでしまったのか、埋設したところの地面がところどころ地盤沈下するところが少し出てきています。長期的には腐食して沈下する事も念頭に入れる必要があると思います。
 
 

防草対策として活用

 
これは先輩農家がやっているのをみて、目から鱗が落ちたというか、素晴らしいと思い真似して活用し始めた方法です。
 
籾殻マルチという感じでしょうか。
 
植物は基本的に適度な水分があって、光があたって始めて発芽します。
 
なので、このどちらかが欠ければ発芽しません。
 
防草シートやビニールマルチなども、太陽の光を遮る事で雑草の発生を抑制しているのだと思います。
 
籾殻も5㎝くらいの厚さ以上で敷けば光を遮って同じ効果を発揮してくれます。
 
 
これが先輩農家のビニールハウス内の様子です。
 

 
通路全面に籾殻を敷いています。
 
 
私の圃場では一気に全面にやるのは大変、まずは実験的にとビニールハウスサイドに使用してみました。
 

 
ここは、パイプの隙間から雑草が生えてきて除草に凄い手間が掛かっていました。
 

 
除草剤を使えば簡単なのでしょうが、基本的に除草剤はなるべく使いたくない派なので一本一本抜き取っていてとても面倒でした。
 
試しに籾殻を敷いてみるとほとんど雑草が生えてこなくなりかなりの手間が省けました。籾殻を運んできて敷くのも正直大変でしたが、年一回か数年に一回の手間であれば十分敷く価値はあると思います。
 
籾殻での抑制効果を確認できたので通路全体にも敷きました。
 
これも大成功で、雑草を大幅に抑制することができました。
 
ただ、一度失敗があったので以下でご紹介します。
 
使用上の注意点
籾殻を通路に敷く際は強風に注意が必要です。風が吹くと飛ぶので露地での使用は難しいと思います。ビニールハウスの中でも強風が吹いて結構な量が飛んで吹き固まってしまった事があります。凄く風の強い日は側面の開放具合を調整するようにしました。それ以降は籾殻が飛んで移動してしまう事はなくなりました。
 
 

まとめ

 
籾殻は米農家にとって、毎年大量に出てしまう処分に困る産業廃棄物となってしまう側面もあります。
 
その反面、軽くて硬くて腐りにくいという特徴的な籾殻は資材としての新たな可能性を秘めていると思います。
 
例えば、枕の資材としても利用されていると聞いたことがあります。
 
そのように籾殻がもっと活用されるようになってほしいという気持ちも込めて、記事を書かせていただきました。
 
この記事が少しでもお役に立てれば、何かのヒントになれば嬉しく思います。
 
 
 
最後に、暗渠工事をした時の記事とくん炭づくりに使用しているくん炭器をご紹介します。
 
 

明渠・暗渠工事(排水対策) / アスパラガス半促成栽培

 




 

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